京阪中之島線を現在検討されている九条駅までではなく、西九条駅まで延伸してはどうかという案がXで話題になっています。西九条を大阪西部の交通結節点として位置付け、USJやIR方面への人流を意識した構想です。
投稿では、延伸先を西九条駅とすることでベイエリアへの玄関口として同駅周辺を再開発する案に加え、実現可能性は低いとしながらも、JRゆめ咲線や阪神なんば線との相互直通の余地を残すという考えも示されています。
京阪中之島線の延伸先は九条駅ではなく【西九条駅】にした方がいい、USJとIRの人流確保、可能性は低いけどJRゆめ咲線(三線軌条)や阪神なんば線と相互直通の余地も残す
— 「都市計画のお知らせ」 (@OSAPCO1) September 23, 2026
そして西九条一帯を大阪の西の交通結節点、ベイエリアの玄関口として再開発
20年温存した中之島線の終着駅が九条って心もとない https://t.co/kvpFUITOr2 pic.twitter.com/eOxMeSVZct
興味深いのは、西九条への延伸そのものは新しい発想ではない点です。2004年10月の近畿地方交通審議会答申第8号では、中之島新線の延伸として中之島側から西九条を経て新桜島へ向かう路線が位置付けられていました。当時の評価でも、西九条駅で阪神西大阪線やJR大阪環状線と接続することによる鉄道ネットワーク強化が挙げられ、西九条駅までの段階的な整備を検討する必要があるとされていました。
一方、現在の検討はこの約20年前の構想とは異なります。大阪府・大阪市が2025年にまとめた夢洲アクセス鉄道の検討では、中之島~西九条~新桜島~舞洲~夢洲を結ぶ従来の「答申路線」とは別に、JR桜島線を桜島から舞洲・夢洲方面へ延伸する案と、京阪中之島線を中之島から九条まで延伸する案を組み合わせた「検討路線」が設定されました。京阪中之島線部分は中之島~九条間2.1kmで、一定の前提による概算事業費は約660億円とされています。
この検討では、JR桜島線延伸と京阪中之島線九条延伸を組み合わせた検討路線が、従来の答申路線との比較で優位と整理されました。京阪側も九条駅への延伸を見据え、九条エリアでの開発や延伸事業計画の検討を進める方針を示しています。
大阪市は2026年度にも、京阪中之島線延伸を含む新たな鉄道路線について、大阪府や鉄道事業者と建設計画や事業スキームの検討調査を実施しています。このため、現時点で公式に検討されている延伸先は九条ですが、今回話題となった西九条案は、かつての答申で実際に示されていたルートと重なる部分があります。約20年前の西九条経由案と現在の九条接続案で、ベイエリアへの鉄道ネットワークの考え方がどのように変化したのかという点も、中之島線延伸を見る上で注目されます。

